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研究科の名称にある「リハビリテーション」は、後療法的な位置づけとして発展してきました。しかし今日では、介護予防の中に見られるように「未然に防ぐ」医療としても期待されています。高齢期において、自宅での自立した生活(高い生活機能)を維持することが介護予防の基本理念です。虚弱化の前兆は、歩行mobility の中にも現れます。歩行能力の低下は「フレイル」の一因でもあり、生命予後とも関連する重要な健康指標であることから、歩行 mobility と介護予防は関連性が高いのです。そのため、私たちは高齢期の歩行能力に着眼した介護予防プログラムの研究に取り組んでいます。

万一、要介護状態になった場合には、適切なリハビリテーションが急務です。そこで、要介護者の方々に対する有効な集団プログラムについても研究しています。実施上の安全性と機能改善をもたらすのに十分な運動負荷・要素の両立をめざした坐位トレーニング、長期継続していただきやすい受動的な運動による効果について、検証しています。