学部、大学院教育

■ 大学院教育体制

本研究科の講義は、原則として月曜日(午後〜)に開講されています。社会人で入学を検討される方は、少なくとも講義単位を履修する間、職場の理解が必要となります。正規期間での履修が困難な場合は、長期履修制度を活用してください。
研究室の勉強会は、月曜日午前中に行なっています。
詳しくは羽曳野キャンパス事務所 学生グループ(電話 072−950−2117)、もしくは樋口メールアドレスまで。

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■ 大学院生の修士/博士論文

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2020年度

藤堂恵美子:博士学位論文
「Home-based rehabilitation to improve life-space mobility for older people」

北村綾子:修士学位論文
「認知症グループホーム入所の中・重度認知症高齢者における姿勢観察の有用性」

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2019年度

北川智美:博士学位論文
Approach to improvement of health-related quality of life using physical activity for housewives

安藤 卓:博士学位論文
Effective Intervention Strategies for Increasing the Number of Steps in Frail Older Adults

上月 渉:修士学位論文
「回復期リハビリテーション病院における家族の介助効力感と入院患者のADLとの関連について」

永井麻衣:修士学位論文
「訪問リハビリテーションにおける多職種の関わりが在宅高齢者の運動遵守率と心身機能に及ぼす影響」

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H30年度

田村哲也:修士学位論文
「高齢脳卒中者における退院後の転倒発生と二重課題能力に関する研究」

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H29年度

上田哲也:博士学位論文
Tailored education program preventing falls for discharged older patients in acute care hospital

村上達典:修士学位論文
「回復期リハビリテーション病棟における高齢脳卒中患者のADL改善度と在宅復帰の関連性」

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H28年度

今岡真和:博士学位論文
「Comprehensive study for preventing falls in Long-Term Care Health Facility」

高尾耕平:修士学位論文
「慢性期脳卒中患者における歩行の非対称性と二次障害および活動との関連について」

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H27年度

水野稔基:修士学位論文
「大腿骨近位部骨折術後患者に対する体幹筋群のトレーニングが身体機能の回復に与える影響」

安岡実佳子:修士学位論文
「大腿骨近位部骨折術後患者における骨折前の外出状況が退院時の状態に及ぼす影響」

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H26年度

石原みさ子:博士学位論文
「Increased push-off improves walking in children with cerebral palsy」

平島賢一:博士学位論文
「Prediction of falls among community-dwelling older adults using a dual-task method involving a long observation distance」

安藤 卓:修士学位論文
「軽度要介護者の骨密度と活動量に関連する要因」

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北川智美:修士学位論文
「専業主婦における座業時間と身体活動量が健康度に及ぼす影響」

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今岡真和:修士学位論文
「車椅子使用者の転倒リスク因子とアセスメントスコアシートの開発 -介護老人保健施設における前向き調査-」

藤堂恵美子:修士学位論文
「ニュータウンの賃貸集合住宅に居住する男性の外出頻度と近隣環境」

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石原みさ子:修士学位論文
「足関節底屈筋トレーニングが脳性麻痺児・者の歩行を改善する -シングルケースデザインによる比較検討-」

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■ 大学院生紹介
【2021年度】

博士後期課程3年 村上達典

私は臨床経験10年目の理学療法士です。大学院博士前期課程から引き続き、樋口先生の元で博士後期課程の研究を行なっております。
普段は回復期リハ病棟で理学療法士として勤務しており,毎週月曜日に仕事の休みを取り通学するといった生活をしています。大学院に入ってからは、論文の投稿や、国際学会での発表などを経験することができました。これもひとえに樋口先生からのご指導や、ゼミのメンバー間での議論のおかげであると感じています。今年度の目標は公衆衛生学会と地域理学療法学会での発表と、次なる論文投稿、そして博士研究の実践です。
博士論文のテーマは,『ICTを用いた患者家族との情報共有は高齢脳卒中患者の在宅復帰を促進するかの検証』です。高齢により機能改善が得られ難く、在宅復帰に難渋する患者に対し、機能練習以外にも理学療法士が貢献すべきことがあるということを検証したいと考えています。
今、職場ではCOVIT-19対策として入院患者家族の面会は禁止となっています。患者家族の不安を軽減させ、面会禁止の遵守率を上げるためにもICTを用いた情報共有を活用したいと思います。
大阪府立大学大学院樋口ゼミでの勉強を通し、『研究』の分野から人の役に立つ仕事ができるようになりたいと考えています。

hr_black600博士前期課程3年 畑中良太

私は、現在「発達性協調運動障害」のお子様への運動介入の研究に取り組んでおります。発達性協調運動障害は、学習障害や注意欠如/多動性障害、自閉症スペクトラム障害との併存がみられ、発生頻度は56%と言われています。発達性協調運動障害のお子様は、心理的問題から自己肯定感や自己効力感が低下してしまいます。そういったお子様にどのような運動を行えば、運動スキルが改善し、自己効力感が改善するのか明らかにしていきたいと考えています。
また私は教職に就いており、仕事と学業を両立させなければなりません。家庭では、2児の父親でもあり、研究、仕事(教育、臨床)、家庭と限られた時間を精一杯やり遂げたいと思います。

hr_black600博士後期課程3年 上月  

私は臨床経験10年目の理学療法士であり、生活期での業務経験を経て、現在は回復期病棟で患者様のADL向上や在宅復帰支援に取り組んでおります。また、今年度より地域ケア会議へ参加できることとなり、これから少しずつ地域社会への貢献を果たしていきたいと思います。
博士後期課程では、ICTを用いた情報提供が、回復期病棟入院中の患者家族様の不安感に及ぼす影響にて調査する予定としており、現在、研究開始に向けた準備を進めております。コロナ渦で家族様の面会が制限されている中、インターネットを介して患者様の様子を伝えることは、現在の社会情勢に合致した取り組みであると考えております。
働きながら研究活動を行うことは大変ですが、その活動を通して、目の前の患者・家族様に何か還元できるように精進していきたいと思います。

hr_black600博士前期課程2年 玄 安季

私は診療所で外来リハビリーションに従事している理学療法士です。昨年度はCOVID-19の影響を受け実施できませんでしたが、地域在住高齢者を対象とした健康づくりのための測定会や健康教室にも関わらせていただいています。これまで研究の経験が乏しく、いざ測定会の結果をまとめて発表しようにも、そもそもの研究デザインから学ぶ必要性を強く感じ、昨年度より樋口先生の研究室で学ばせていただくこととなりました。樋口先生はじめゼミの先輩方から丁寧にご指導いただき研究を開始し、演題登録をすることができました。データ解析を進め、学会発表や論文投稿することが今年度の目標です。
修士課程で取り組んでいる研究は、「外出自粛生活が地域在住高齢者に与える影響」です。65歳以上の高齢者世帯数について「単独世帯」と「夫婦のみ世帯」が全体の過半数を占めている社会状況の中、外出頻度の低下や社会的交流の乏しさは、心身機能の低下に悪影響を及ぼすと懸念されています。これを明らかにし、特に支援の必要な独居の閉じこもり高齢者への介入方法を考えていきたいと思っています。研究を通して得られた知識や経験を目の前の患者さんや対象者に還元できるよう努力していきたいと思います。

hr_black600博士前期課程1年 横山 遥香

私は急性期病院にて勤務する臨床経験7年目の理学療法士です。中でも心疾患や糖尿病といった内部疾患をお持ちの高齢者の方のリハビリテーションに関心が強く、臨床にて疑問に思ったことや悩みの解決方法を思案しているうちに、大学院にて学びを深め、より多くの方に少しでも貢献できればと思うようになりました。博士前期課程では、心不全にて入院された方のうち、糖尿病の有無が二次性サルコペニアをきたすことにどういった関係があるかということを研究していきたいと思っています。
仕事との両立に不安もありますが、サポートして頂ける周りの方々や環境に感謝しつつ、しっかり学び、患者さんや社会に少しでも還元できるようになりたいです。

hr_black600博士前期課程1年 井戸田 弦

私は、臨床3年目の理学療法士です。病院では回復期リハビリテーション病棟で勤務しており、患者様が心身ともに回復した状態で在宅復帰、社会復帰をできるよう支援をしています。大学の頃より臨床研究に興味を持っており、また、臨床だけでなく学術的な部分からも患者様へ貢献したいという思いがあり、今年度より樋口先生の研究室で勉強させて頂くこととなりました。
近年、日本では超高齢社会となり、65歳以上の高齢者数が年々増加し、さらに要介護認定者数も増加しています。高齢者の健康増進の為に、要介護状態の前段階であるフレイルが重要であると考えられています。大学院では、回復期リハビリテーション病棟に入院する高齢者を対象に、発症・受傷前や退院後のフレイルとの関連性に注目した研究を行っていきたいと考えています。臨床経験も浅く学業との両立は大変であると思っていますが、研究室で学んだことを、患者様に還元できるように努力したいと思います。

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■ 卒業研究

2020年度

居関佑杏咲・末次正弥・藤本恵輔・吉川奈津美
「Timed up &go testとの比較にみる1mTUGとスクエアテストの特性」

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2019年度

土居幸代・山上晴暉・吉村円花・瞿曇雅史
「高齢者におけるTUGのラインターンとコーンターンの特性比較」

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H30年度

有本一誠・岸 叶子・中辻紗葵・山本彩乃
「地域高齢者における改訂8の字歩行の有用性について」

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H29年度

小菅友里加・野村佳美・前田明香里
「地域高齢者に対する8の字歩行の有用性について」

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H28年度

石田遼太郎・増田朋絵・松原千賀・松本 悠・森本なお
「地域高齢者の歩行・バランス能力を改善する座位体操プログラム −背筋に着目して−」

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H27年度

中山朱音・村田悠真
「若年女性における脊柱アライメントと身体機能の関連」

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H26年度

中尾美穂・平尾麻菜美
「座位での体幹筋力増強プログラムが歩行やバランスへ与える影響」

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青木紫方吏・宇都宮千紗・奥原千裕・小坂友美・前田理沙・松島礼佳
「高齢者の歩行能力に関連する体幹機能について」

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久保有友里・吉川あかね
「座位運動プログラムが虚弱高齢者の歩行能力に与える効果」

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上月 渉・波野優貴・東出愛沙美・安元優香
「重心移動能力の加齢による変化 -立位と座位の太極拳運動による比較-」

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桂 祥子・水野恵律子
「太極拳動作における姿勢・支持基底面の変化が重心移動に及ぼす影響」

山下範恭
「座位体操が下肢荷重力へ及ぼす影響」

橋本嵩史
「座位での太極拳体操の検証 -重心移動の観点から-」

村上達也・山下 望
「運動速度の違いが座位での太極拳体操に及ぼす影響」

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竹内麻菜美・西村祐子
「虚弱高齢者におけるレクリエーションと身体機能・遂行機能の関連~レクリエーションで機能向上は目指せるか~」

上月香苗・小西良子
「虚弱高齢者の傷害を伴う転倒予測 ~横断・縦断研究より~」

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